ヒノキ科スギ亜科スギ属 常緑針葉樹
日本固有種。ヒノキ科スギ亜科は、中生代に登場した起源の古い植物群である。
葉は基部が枝に密着して、先は針状に尖り、枝全体としては一面に上向きの針を並べたようになる。
樹皮は褐色で、成長した幹の樹皮は縦に裂け、帯状に剥げ易い。
樹形はふつう細長く直立し、高さ50mに達するものもある。
木材は、古くから建築材として使われる。割裂性がよく、薪割りのように割ることによって、角材から板材までを作ることができる。
人工林においては過密に植えられた後、十分な間伐をせずに放置されると、密に広がった樹冠で光が遮られ、林床にはほとんどの植物が生存できなくなる。