コブシ

モクレン科モクレン属 落葉高木

高さは18m、幹の直径は概ね60cmに達する。
3~4月にかけて、枝先に直径6~10cmの花を咲かせる。花は純白で、基部は桃色を帯びる。花弁は6枚。枝は太いが折れやすい。枝を折ると、芳香が湧出する。
果実は5~10cmで、袋菓が結合して出来ており、ところどころに瘤が隆起した長楕円形の形状を成している。果実は集合果であり、にぎりこぶし状のデコボコがある。この果実の形状が和名の由来である。

早春に他の木々に先駆けて白い花を梢いっぱいに咲かせる。別名「田打ち桜」。コブシの咲き具合に応じて種子を撒くなど、農作業の指標として用いられることもある。
樹皮は煎じて茶の代わりや風邪薬として飲まれる。