ユズリハ科ユズリハ属 常緑高木
花の形態がトウダイグサ科に似るので、古くはトウダイグサ科に含められたが、心皮が2個(トウダイグサ科は3個)などの違いから、独立のユズリハ科(学名: Daphniphyllaceae)とされる。
高さは10mほど、雌雄異株。
葉は長さ20cmほどで、枝先にらせん状につく。
花は5~6月に咲き、花被がなく、葉腋から総状花序を出す。
果実は11~12月に熟し、黒褐色になる。
ダフニフィリン、ダフニマクリン、ユズリミン、ダフェニリンなどの複雑な骨格構造のアルカロイド(ユズリハアルカロイド)を多数含み、家畜が誤食すると中毒の原因となる。
ユズリハの名は、春に枝先に若葉が出たあと、前年の葉がそれに譲るように落葉することから。その様子を、親が子を育てて家が代々続いていくように見立てて縁起物とされ、正月の飾りや庭木に使われる。