癒やしを求めて新潟で温泉&山歩き

新潟市から車で約40分。これだけ近いのに、あまり知られていない、自然や景観を楽しみながら山を散策できるスポットがあります。日常の喧噪を忘れて、ほっと一息つきたい方、山の自然に触れてみたいけど登山までは自信がない方などにオススメがこちらです。

いつつもりのさとへようこそ!

912メートルの五頭山を中心に、いくつもの山々で構成される五頭連峰は、一年を通して登山客で賑わいます。新潟市から近く、温泉もあり、家族連れにも人気スポットとなっています。
大荒川の渓流沿いに、里山を生かしたキャンプサイトが「五頭山麓いこいの森」。キャンプ初心者に優しく、川遊びができることもあって、若い夫婦、小さなお子さん連れに人気です。

いつつむりの郷めぐり


散策の前に服装と持ち物をチェック

森を歩くときのマナー

  • ゴミは持ち帰りましょう。ゴミ箱はもうけておりません。すべてお持ち帰りください。
  • 食べ物を森に落とさないでください。落とした食べ物を野生動物が食べることで、生態系に影響します。
  • 動植物を捕獲・採集したり、持ち込んだりしないでください。

持ち物

  • 水分補給ができるように水筒を持って歩きましょう。
  • その他、必要に応じてタオルや雨具、虫除けスプレー、クマよけの鈴など。

服装

  • 虫に刺されないようにするために、長袖・長ズボンがおすすめ。
  • 脱ぎ着のできる上着を準備してください。
  • サンダルやハイヒールの靴はご遠慮ください。
  • 荷物を入れるカバンは両手をあけることのできるもので。
  • 香水は避けてください。スズメバチを引き寄せる可能性があります。

五頭自然郷の散策道

国道290号から県道509号に入り、五頭山麓いこいの森へと向かいますが、その途中から散策道が延びています。
自家用車は、ギャラリー木り香の駐車場に止めることができます。

ここから入ると、すぐに小さな川が流れています。その周辺には、時期によって、ショウジョウバカマ、葉ワサビなどが咲きます。夏にはホタルも飛び交います。

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さらに進むと、ギャラリー木り香の庭を通ります。季節の花が目を楽しませてくれます。

散策20150624_06

森の中では、チゴユリの群落を見ることができます。

チゴユリ20150429
散策道の夕方

ちょっとした撮影スペースもあります。

秋取の清水に向かう

どんどん進みましょう。この先には、秋取の清水や薬用植物園が待っています。

オオウバユリの群生

杉林の中で、オオウバユリも見られるかもしれません。

ほどなく、ぽっぽ五頭の正面に到着します。

木いちご20150817看板

暑いときは、秋取の清水でのどを潤すことができます。この秋取の清水は、とてもおいしいので、新潟市や新発田市などからわざわざ汲みに来る人もいます。

秋取の清水

ぽっぽ五頭の中を通り抜けると、薬用植物園に抜けることができます。案内看板を見ながら、植物観察はいかがでしょうか。

県道509号を渡ると、五頭山麓いこいの森に到着です。

暑い日は川が一番

電気山道で出湯温泉へ

電気山道の看板

五頭山麓いこいの森の駐車場に、出湯温泉への案内看板が立っています。

山沿いの川3

看板に従って出湯温泉へと散策してみましょう。
小川の流れる森の中を楽しむことができます。

休憩のためのベンチ

休憩しながら、ゆっくり歩きましょう。

華報寺

約1kmの道のりで、出湯に到着。

出湯温泉パン工房

出湯温泉に着いたら、足湯の横に出湯温泉パン工房があります。
そろそろおなかもすいたのではないでしょうか。

日頃の疲れが飛んでいくような散策と温泉の小旅行。
ぜひ新潟の自然を感じてもらいたいオススメの場所です。

温泉と自然と歴史を感じてみよう

コースは、出湯・華報寺 → 電気山道 → いこいの森(大荒川) → 畑江散策道 → 賽の河原 です。

まずは、古くからの温泉場・出湯出発です。
五頭は古くから信仰の山、特に出湯から畑江地域(大荒川)、羽黒へ至る地区は、華報寺を中心として信仰の地域でした。

華報寺には、古い石仏・賽の河原の石がありました。

大荒川に作った発電所がありました。出湯の人たちが使った通勤山道を「電気山道」といいます。
発電所はなくなりましたが、地元で愛される山道です。瓦チップを道に敷いて整備しました。杉木立の道がとても美しくなりました。

畑江の森の散策道は、森の中を歩けるようにと、県道に並行するようにして、少しずつ道をつけてきました。

薬草園

五頭山麓いこいの森とは県道を挟んで、薬草園が広がっています。

ところどころに建てられた看板を見ながら歩いてみてください。