石器の作り方
「あー、包丁忘れたー。」
キャンプの時にありがちなことです。五頭山麓いこいの森なら、レンタルがありますが、そうでないときもあるかもしれません。そんなときは、石器ナイフを作ればいいんです。
でも、どうやって作るんでしょう?
黒曜石なんてその辺にはない
縄文時代に盛んに作られた石器の材料と言えば、黒曜石。
黒曜石は、簡単に言えば、黒いガラスのような石です。ですから、形を作るコントロールがしやすいのです。
でも、黒曜石なんて、そこら辺に落ちていません。
とりあえず、いろいろな石を拾ってきてみましょう。
石器になりそうな石かテストしてみた
3つの石を用意しました。
これらの石を左手に持ち、角っぽいところの近くに向けて、右手に持った硬めの石を何度かたたきつけます。そうすると、石が剥がれてきます。
まず一番右。薄片の角はとがっています。
これなら、小刀の代わりになるはずです。
2番目は真ん中の石です。これも角はとがっています。
角はとがっているのですが、この石には、目があります。石の目というのは、割れやすい方向の面のこと。形をコントロールするにはちょっとくせ者です。
3番目は左の石。これは無理そうです。
石は結晶で作られていて、鋭利な部分ができません。ボロボロ崩れてしまいます。
まとめ
まず打製石器を作るためには、ある程度石の性質を見極めないといけないようです。その後、たたき割った薄片を使うのか、それとも大きな核の方を使うのかによって違ってきますが、安全に気をつけて体験してみてください。