ハナイカダ

ハナイカダ科ハナイカダ属 落葉低木

高さは2m程度、太くはならない。
若い枝は緑色で無毛、あまり木質でない。
葉は互生、楕円形で長さ6~12cm、楕円形で浅い緑色で柔らかい。その縁は低い鋸歯になっており、それぞれの先端が少し突き出す。
雌雄異株。花は淡緑色で、子房下位、花弁は3~4枚。4~6月に葉の中央に1~2個(雌花)または数個(雄花)の花が咲く。花は葉の上に咲く。花とは、本来は一つの枝の先端に生殖用の葉が集まったものであり、芽の出来る位置に作られる。したがって通常は葉に花が付くことはない。この植物の場合、進化的には花序は葉腋から出たもので、その軸が葉の主脈と癒合したためにこの形になったと考えられる。
果実は8~10月に黒く熟す。液果で、種子を2~4個含む。この液果は甘味があり食べられる。

ハナイカダ