山に入る時にお願いしたいこと
五頭の山も麓も「いつつむりの郷」も、多くの生き物が住んでいます。
山に入る時には、入らせていただく気持ちを持ち、生き物たちに謙虚な気持ちで接してください。
いい時間が過ごせたら、感謝と喜びをお伝えください。
五頭連峰の山の連なりには、多くの山の神が祀られています。古来の人たちは、山を敬い、山に入る時には必ず山にあいさつをして入っていました。
自然は生きています。常に変化しています。
人間生活の感覚を持ち込んだのでは対応できません。自然を理解し感性を豊かにすることが必要です。
楽しく癒やされていただくために、皆様のご協力をお願いします。
前もって宿泊して時間的余裕を作ることも
五頭山麓いこいの森で前泊してから、周辺の山々の登山に出かけるのはいかがでしょうか。安価に宿泊できます。お仲間と楽しい山の夜を時間を過ごしていただくこともできます。
- 登山マップは「うららの森」に400円で販売されています。必ずご購入ください。登山に関するお問い合わせ先は、阿賀野市商工観光課 0250-62-2479
注意
いくら低山でも、山は山です。山に入るときは、次のことに気をつけましょう。
- 知らない山に行くときは、必ずマップを持参しましょう。晴れていても、ガスがかかったり道が分からなくなることがあります。本道を外れることもあります。(登山地図アプリも出ています)
- 晴れていても、道は雨や残雪で危ない時があります。滑らない靴が必要です。
- 山は、急に天候が変化することがあります。カッパが必要です。また上は気温が低かったり、汗で体が冷える事もあるので暖かい服装と着替えが必要です。
- いつもと違うなと感じたり、今までにない出来事に遭遇したり、不安になったら引き返しましょう。わからない時は動かないで救助を待ちます。
- 緊急時に備え、緊急寝袋(アルミ製ポケットティッシュサイズ)や余分の食糧を持つといいでしょう。
- 「ここヘリ」(ヘリからの位置捜索保険)など、個人で対策を取ることもできます。
五頭山三ノ峰・どんぐりコース
今では、最も登山者数が多いコースです。
長助清水までは約1時間弱で到達できます。ここで一息入れることも良いかもしれませんね。良く整備された登山道で、最初の急登が15分程ありますが、それ以降はアップダウンを繰り返しながら進むことになります。
7合目にはベンチがあるので、ここで休憩したりお昼を食べたりできます。山頂には不動明王の地蔵と鐘があります。
春先には、イワウチワやチゴユリ、多くはないですがカタクリも咲いています。
秋にはクロモジやアキノキリンソウ、そして紅葉を楽しみながらゆっくり登ることをお勧めします。
三ノ峰山頂には避難小屋があり、6~7人程が泊まることが可能です。避難小屋の中にはストーブも置いてあります。
三ノ峰までは、あまり景色が広がらず、360度のパノラマを見るには、一ノ峰まで登った方が断然良い景色が見られます。三ノ峰~一ノ峰は、20分もあれば到着できる距離です。
秋取山
大荒川の沢沿い・五頭連峰少年自然の家の奥に登山道があります。
薬草園を周回出来るコース(木道)もあり、山野草を楽しむこともできます。
ポイント1~4まで看板があり、迷うことなく山頂まで行けます。
ポイントからポイントまでは、約15分間隔です。
少年自然の家から登り始めると、ポイント4から逆回りとなります。
こちらからの登りでは、最初に急登が20m程あり、それを過ぎれば緩やかな道が続きます。
ポイント1より登り始めたい場合は、木道を通りポイント1まで行きます。
秋取山は登山というよりも散策といった感じでしょうか。
時間は1時間前後で戻ってこれる距離です。
松平山
五頭連峰少年自然の家を過ぎ、魚止ノ滝から木橋を過ぎると登山道が始まります。
魚止ノ滝を右に見て右岸をしばらく上ります。ここは沢登りとなるため、足元に注意が必要です。しばらくすると、山葵山へ上る尾根に出合い、急登を上ることになります。ここを上れば、山葵山693mに到着します。
その後は、松平山へと向かいます。
途中に雷清水があり、休憩するには良い場所があります。
松平山頂に到着すると、景色が良く二王子岳・飯豊連峰、五頭連邦、焼峰山、大日岳、遠くには弥彦山や角田山などを見ることができます。
新潟平野を一望でき、佐渡島も見えます。
杉峰分岐より五頭山への縦走もできます。この山域の唯一の三角点があるので、ぜひチャレンジしてみてください。ただし、稜線の展望はイマイチです。松平山から五頭山三角点までは約1時間です。
松平山は人里離れた奥深い山で、動物達(獣)が多くいます。熊除けの鈴などを携帯しましょう。
登山口~山頂までは3時間半ほどです。下りは2時間ほどで、ピストンでしたら、往復5時間前後ほどで戻る距離です。
藪が多いため、登山道が隠れている箇所があります。足元に注意し、登りましょう。
赤安山・五ノ峰
いこいの森キャンプ場や五頭連峰少年自然の家を通り過ぎ、大荒川の橋を渡って少し進むと、赤安山コースの登山口が見えてきます。車は4、5台止められそうです。その道路を挟んで反対側には「山の神」と言われている祭壇があります。
山の神は、女神ですので、男根を模した木の棒が捧げられています。
最初は、杉林の急登を登ることになります。ジグザグに登る登山道がしばらく続きます。
4合目付近からは笹藪が広がり始め、道も獣道を感じるようになります。6合目からはようやく視界が広がり、五頭連峰が見え始め、気分的に楽になってきます。8合目付近からは赤土と岩が多くなり、殺風景な景色になります。
山頂(五ノ峰)には、地蔵菩薩と友情の鐘があります。新潟平野が一望でき、飯豊連峰、五頭連峰が良く見えます。
赤安山から山頂までの時間は1時間弱で、登山口から五ノ峰までは2時間です。比較的に楽な登山道なので、初心者でも安心して登れるコースとなっています。しかし、藪が多くあり、景色も良くないためか、あまり人気のないのが残念です。
菱ガ岳・五頭縦走
どんぐりの森手前の広い駐車場右に、菱ガ岳登山道入り口があります。沢を横目に穏やかな登山道が続きます。五頭連峰の中で1番標高があり、菱ガ岳から五頭山までの縦走を楽しめるコースです。
序盤は、沢を横目に比較的穏やかな道が続きます。
途中には立派な供養塔が建っています。グルグルと巻いての道で大丈夫かと気になりますが、やがて笹清水に到着。ここを下りると水場があります。ここに菱ガ岳山頂をめざす標識があります。
しばらく登ると、山頂に到着します。この山頂は残念なことに視界が良くありません。
五頭山へ縦走する尾根に出ると一面視界が開け、景色が良くなります。
山頂までで見ることの出来る花はイワウチワ、ショウジョウバカマ、ヤマツツジ、カタクリなどが目を楽しませてくれます。
登山口から菱ガ岳までは約3時間~3.5時間で登ることができます。菱ガ岳から一ノ峰までは約1時間半です。
宝珠山
赤松山森林公園手前に登山口があり、駐車スペースは4台ほどです。
登山道に入ると、山伏の道を通り階段状の遊歩道が続きます。
しばらくすると、鉄塔があります。ここからはサントピアワールドが見えたりします。
鉄塔を過ぎると、下りとなり、鉄塔点検道路にでます。
道路を跨ぎ、急登が始まります。15分程度で城山(337m)に到着します。
赤松山まではすぐですので、そのまま登り赤松山で休憩できます。
赤松山から宝珠山までは15分程、アップダウンを繰り返しながら、岩場を登っていきます。
所々、ロープ場もありますが比較的安全なコースです。
途中のやたがら山を経て、宝珠山に到着します。
宝珠山山頂は岩場で狭い場所ですが、福島方面の山々や弥彦山・角田山、菅名岳などが一望できます。
山頂には、新旧の地蔵があり、鐘が設置してあります。
ここから、菱ガ岳や五頭山へ向かう縦走コースが伸びています。
登山口~城山~赤松山~虚空蔵山~やたがら山~宝珠山までは約1時間程度。比較的安全なコースなので、小さい子どもとハイキング感覚で登ることが可能です。
大蛇山
宝珠山から菱ガ岳へ向かう尾根沿いを20分程行くと「阿部の廊下」があります。
この付近の尾根沿いは見晴らしも良く、景色も良い場所となっています。
阿部の廊下の名前の由来は不明です。
その後は、アップダウンを繰り返し、大蛇山山頂へ到着します。この場所は樹木や藪の中で広場がある感じで、周りの景色は望めません。しかし、直射日光を遮る樹木や茂みのお陰で、休憩やお昼を食べるには良い場所かもしれません。大蛇山は菱ガ岳や五頭山への通過点ということもあり、人はいません。山頂には、大蛇山安全地蔵があります。
登山口~城山~赤松山~虚空蔵山~やたがら山~宝珠山~大蛇山までは約2時間程度です。
五頭山麓いこいの森で前泊しませんか
五頭山周辺の山々を目指すとき、前泊できる宿を探しているようでしたら、五頭山麓いこいの森をおすすめします。
無料のキャンプ場に比べれば、若干の費用はかかりますが、レンタル用のテントやキャンプ道具もそろっていますし、近くに温泉場もあります。テントサイトや駐車スペースも十分に広いので、気を遣うことがありません。ネット予約も簡単です。ぜひご検討ください。