オオバクロモジ

クスノキ科クロモジ属 落葉低木

オオバクロモジは、クロモジの変種。
茎は高さ5m程度まで成長する。若枝ははじめ毛があるが次第になくなり、緑色のすべすべした肌に、次第に黒い斑紋がでることが多い。古くなると次第にざらついた灰色の樹皮に覆われる。
葉は洋紙質で楕円形、深緑でつやはない。葉裏はやや白っぽい。クロモジと比べ、葉が一回り大きく楕円形。
葉や枝には芳香がある。
雌雄異株。花は黄緑色で、春に葉が出るのと同じ頃、葉脇から出た散形花序に咲き、雄花には9本の雄蕊、雌花には子房がある。
果実は液果で10月に黒熟する。

黒文字の名は若枝の表面にでる斑紋を文字に見立てたものといわれる。古くからこれを削って楊枝を作る。
香料の黒文字油がとれる。